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製品案内 - その他の製品

  • ミニ機関車
  • インクライン
  • スターリングエンジン
  • カラクリ時計
  • はし拳ロボット

ミニ機関車

高知県馬路村様に納入のミニ機関車

明治時代の終わりから昭和30年代まで、日本3大杉と評判の高い「土佐の魚梁瀬杉」を、馬路村から海岸線にまで運び出すための主要幹線として活躍したのが、「旧魚梁瀬森林鉄道」です。
この森林鉄道は、木材のみならず、住民や生活物資も運搬するなど地域住民に親しまれてきましたが、時代の流れの中で、多くの方々に惜しまれながら、昭和39年に廃止されました。
平成2年に、森林鉄道の復活を願う地元有志の熱心な取組みに触発され、米国製ポーター型蒸気機関車(2/3レプリカ)と野村式、谷村式他の機関車の復元を馬路村さんからお引き受けしました。

野村式

谷村式

岩手富士

現在もこれらの機関車は、柚子の香漂う村内を駆け抜けていますが、平成21年6月に、全国の森林鉄道として初めて国の重要文化財の指定を受けたこともあり、「保存・活用する会」の取組みがより一層活発化するなど今後の展開に期待が高まっています。

日本人にはお馴染みの「弁慶号」、「義経号」の兄弟機種です。

懐かしい響きの警鐘。走行音もシュッシュッポッポと本物同様です。

約20人程度の乗客を乗せた客車2~3両を牽引出来ます。

操作は極めて簡単。始動はスイッチ一発、レバー1本で前後進します。

駆動はディーゼルエンジンの油圧駆動。動輪を動かして最高時速10kmで走ります。

当社としても、この森林鉄道と復元された機関車群には格別の思いを持っています。
地域の宝ともいえる大切な文化遺産が、地域の発展に結びついていきますよう、今後もできるだけのお手伝いをしていきたいと
考えています。

インクライン

動力を使わずに水の重さの差を利用した乗り物

高知県馬路村さんからインクラインの製作依頼も受け、1995年に納入させていただきました。
インクラインは、ヨーロッパが発祥の地と言われ、ガソリンや電気を利用することなく、水量の重量差に因ってのみ作動する環境に優しい乗り物です。
11人乗りのインクラインが、水の動力だけで上下動する様は、まさに先人の知恵の結集ともいえるエコ製品であり、子供たちの環境教育としても必見です。

A:客車を上に上げるには、客車内の水を抜きウエイト車より客車の重量を軽く
します。

B:運転手一人で降りてくる場合は、軽くなった客車に水を入れ(2,600kg)、
ウエイト車より重くします。

C:Aと同様に完全に水を抜きウエイト車より客車の重量を軽くします。

D:B同様に軽くなった客車に水を入れます。

諸元表

レール
勾配 34°
水平距離 76.4m
斜長 92.2m
客車
空車重量 1,400kg
水タンク容量 1,640リットル
定員 11名(運転手を含む)
車格 全長4500×全幅1400×全高2250
制動方式 手動ディスクブレーキ
油圧流量遮断ブレーキ
速度調整方式 油圧流量制御ガバナ
ウエイト車
空車重量 1,200kg
水タンク容量 1,080リットル
車格 全長4070×全幅950×全高700
ワイヤーロープ
規格 6×Fi(29)
IWRC φ12.5 B種
外層素線径 0.73mm
標準断面積 76.5mm2
標準重量 0.693kg/m
切断荷重 11.1t/本
使用本数 2本(Sより、Zより)
作動油・グリス
作動油 出光興産(株) LW-32
ダフニースーパーハイドロ
グリス 日本石油(株)
ダブレックスギヤーSP

スターリングエンジン

暖めると膨張し、冷やすと収縮するという空気の特徴を利用するエンジン

スターリングエンジンは、1816年、イギリスの牧師ロバート・スターリングによって発明されました。
このエンジンは、暖めると膨張し、冷やすと収縮するという空気の特徴を利用してピストンを動かし、動力を得る装置です。19世紀に実用化されつつありましたが、大型のわりに出力が出ないことなどから、蒸気や、ガソリンエンジンに遅れをとり、忘れられた存在になっていました。

近年になって、石油が無くても熱さえ加えれば動くことから、音が静かであること、公害が少ないことから、未来のクリーンエネルギーとして注目され、世界各地で実用へ向けて研究されています。

アルコールランプで熱すると回る扇風機も、スターリングエンジンを応用したものです。

作動流体 空気
加熱方法 アルコールランプ・ガスバー
冷却方法 空気
形式 β形(※1)
行程容積 デスプレーサー側39cc
パワーピストン側33cc
エンジン回転数 最高600rpm/min
トルク 最高3.0kg-cm
回転駆動力 P=18.9W
フライホイール径 φ120mm
クランク位相角 70deg
材質 A7075P(ジェラルミン)
・SUS304(ステンレス)・SS400(鉄)
大きさ 寸法W360×D180
重量 5.2kg
始動までの時間 1~3分(ガスバーナー)
5~10分(アルコールランプ)

※1 β形とは、ディスプレーピストンとパワーピストンとが同一シリンダーにあるもの

からくり時計

道の駅南国、「風良里」にあるからくり時計

「道の駅南国、風良里」は、平成11年6月に、南国土佐の玄関口となる高知自動車道南国ICのすぐ近くにオープンしました。
この南国市は、わが国の機械工学の基礎を築いた細川半蔵頼直の出身地であったため、施設の目立つ場所に、代表作である「茶運び人形」を設置できないかとの話が当社に持ち込まれました。
既に当時から、高知県内では、「垣内に頼めば、様々なアイデアに対して、採算性を度外視してでも製品化に協力が得られる」との評価が定着していたこともあり、ご注文を頂くと、早速県内の関係企業さんなどと力を合わせ、時報を告げるからくり人形を完成させました。
地上6mの櫓の上三方に時計が取り付けられ、現在も朝9時から夕方の6時まで、毎時間ごとに扉が開いて茶運び人形が登場します。
そして、道の駅で寛いでいる県外客の方々などに時をお知らせするとともに、丁寧に頭を下げながら、南国土佐にようこそと土佐弁でご挨拶を行っています。

はし拳ロボット

高知県で開催された「テクノピア’91」に出展

平成3年10月に高知県で開催された「テクノピア’91」に出展するために製作したものですが、遊び心満載のアイデア、着想に人気が高まり、その後もじばさんフェアや葉山村の産業展などで大活躍しました。
今でこそロボットは身の回りのあらゆるところで実用化されていますが、「おんちゃん、はし拳やろう」と呼びかけるロボットは、当時はとても斬新で、「機械の垣内」の柔軟な発想力が評判を呼びました。
当社にとりましても、土佐の酒文化をこよなく愛した創業者の心意気が如何なく発揮された思いで深い製品となっています。